脱・初心者したいなら、「インプット」のために音楽を聴くな

漫画のレジェンド、手塚治虫先生はこんな言葉を残しておられます。

「漫画から漫画の勉強するのはやめなさい。

一流の映画を見ろ、一流の音楽を聴け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。

それから自分の世界をつくりなさい。」

筆者がこの言葉を知ったのは

音楽でお金を貰えるようになってからなのですが、

作曲の成長に伸び悩みを感じていた頃を思い返すと

非常に説得力の高い言葉だと感じます。

音楽から音楽を学ぶな

そもそも「インプット」として様々な音楽を聴いた時、学べる情報とはなんでしょうか?

思いつくまま列挙すると

かっこいい音色、良いミックス、ナイスなグルーヴ、

頻出するメロディのパターン、機能的なコード進行と転調、

それと流行り廃りくらいでしょうか。

これらは確かに、先天的に持ち合わせようのない

音楽を分析的な目で聴き込まないと育たない価値観です。

つまり、初心者のうちはしっかり「インプット」しつつ作曲をすることは必要と言えるでしょう。

しかし、基本的な美的判断を下せるようになったあとは

既存の音楽から得られる情報量はどんどん少なくなり、

結果として「インプット」として音楽を聴く行為は

偶然頼みの、時間効率的にもメンタル的にも非常によくないものになってしまうのです。

音楽家であっても、音楽は好きなものを好きなように聴くのが一番ではないでしょうか。

考える力を養う

さて、では手塚先生の言葉の通りにするならば

音楽家ならば音楽から音楽を学ぶなということですが、

では他の芸術を鑑賞したり、技法を学べばいいのかというと

それだけでは不十分で、常に重要なことは

「自分ならどうするか?」という思考にあり、

・この小説のこのシーンにBGMをつけるとしたらどんな曲か?

・この映画を5分の曲で表現するとしたら、どんな構成になるか?

・この芝居の演出法は、音楽に置き換えられないだろうか?

・この漫画がアニメになったら、どんな主題歌をつけるべきか?歌手は誰にするだろうか?

といったような様々なことを

考えに考え抜いて、実際に作ってみることが必要だ、と筆者は考えています。

このインプットとアウトプットを繰り返していると、

曲を考える速度がみるみる上がり、

最終的には、頭の中に勝手に曲が流れるようになります。

これこそまさに、「自分の世界」ではないでしょうか?

作った曲は資産にもなりますし、おすすめの方法です。

共に自由な作曲を目指しましょう!

ではまた!

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