【随時追加】サウンド英形容詞の具体的な解説リスト

サウンドメイキングについて、ネットや教則本で情報収拾をすることは多いと思いますが
その際は必ずといっていいほど、「ブーミー」や「エッジー」といったような、英語の形容詞に出くわします。

これらの表現は音の状態を端的に示していて、意味を知っていると非常に便利な反面、
やや業界用語的な側面がありまして、義務教育課程の英語の成績がどうであったかはあまり関係なく
理解して実践に活かすのにそこそこ時間を要します。

そこで今回はサウンドの英形容詞について、可能な限り具体的な解説をご用意いたしました。
アルファベット順に並んでおりますので、是非ともお役立てください。

Boomy ブーミー

50Hz~120Hzくらいの、耳で聴こえる範囲の低音が出すぎている状態。低音が高音域を覆ってしまう「マスキング」という現象が発生し、立体感が損なわれる。

Boxy ボクシー/ボキシー

400~600Hzあたりの帯域が過度に出すぎている状態。「ポコポコ」と貧弱で、不透明な印象を受ける。

Bright ブライト

高音域全体がしっかり整えられていて、さらに中低音域と合わせて聴いてもバランスが取れていること。褒め言葉というより理想像。

Clear クリア

トラック同士で喧嘩しがちな100~350Hz周辺がしっかり処理されている状態。トラックごとの役割や、主役脇役の関係性が明瞭。

Dark ダーク

1200Hzより上の倍音成分が少なく、音の魅力、個性、明るさ、快活さなどの要素がちょっと足りない状態。

Distant

1500Hz~7000Hzの「ハイミッド」成分が足りず、音像が遠く感じる状態。2ミックスに対して言うことが多い。

Edge/Edgy エッジ/エッジー

1000~5000Hzの「音の輪郭線」に当たる部分がしっかり出て過不足のない状態。バシッとシャキッとキマッてる感じ。

Harsh ハーシュ

1200~8000Hzの倍音成分が多すぎる状態。「音が薄い」的なざっくりとしたニュアンスで使う。

Honky ホンキー

630Hz、1000Hz付近が出過ぎている状態。距離感がやたら近くけばけばしい印象を受ける

Hollow ホロウ

音程感のキモである500Hzを中心とした中音域がごっそり不足した状態。不自然で具体性に欠ける音。やりすぎたドンシャリ。

Mud/Muddy マッド/マッディ

100~350Hzが出すぎている、または整理されていない状態。トラックごとに優先順位を決めて処理しないとすぐさまカオスになる帯域。

Nasally ネイザリー

700~900Hzのどこかが出過ぎていて、鼻をつまんだような音になっている状態。

Punch/Punchy パンチ/パンチー

数字で言うと100~200Hzくらいの、ベースやスネアドラムの美味しい部分がしっかり表現できている状態。

Rumble ランブル

50Hz以下の低音域が出過ぎている、または時折ブンブンと暴れる不安定な状態。「音」というより「圧」の部分ではあるが、無闇にカットせずダイナミクス系エフェクトやオートメーションで丁寧に仕上げたい。

Thin シン

200Hzより下の低音域が足りない状態。キックとベースの作り込みも大事だが、ローカットの乱用にも気をつけたい。

Warm ウォーム

100Hz~500Hzの中低音域が過不足なくナイスな状態


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